読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

饒舌映画ブログ

誰もが、映画をめぐってひたすら饒舌であったときの快楽を知っている。同時に、その果てに待ち受けている徒労の実感をも体験している。映画によって言葉を根こそぎ奪われた瞬間の無上の甘美さをたぶん、あなたは知っているだろう。そして、その沈黙にいつまでも耐え続けることの息苦しさをも知っているに違いない。欠語と饒舌のいずれを選ぼうとも、救われたためしなどかつてありはしなかったのだ。――『リュミエール』誌 《創刊の辞》より

90年代の映画 ベスト・リスト

f:id:cinemaguide:20151028215325j:plain

 

90年代のベスト・リストをまとめる。

 

Filmarksという映画レビューのSNSをロムっていると分かることは、ああいうアプリをダウンロードして定期的にレビューを投稿するような人でさえ、古典をほとんど見ないということ。たまに40年代~50年代の素晴らしい古典のレビューがアップされたと思っても、「さすがに古く感じましたが~」みたいな紋切り型の枕詞がご丁寧に付いてきやがるわけです。そういう人たちが、ギリギリ、主体的に見る映画のリストに入れている最古のディケイドが、他ならぬこの1990年代かなと。じゃあ、その1990年代を語る上での材料を一つくらい作っておこうじゃないかと。「映画の古典と言えば『ショーシャンクの空に』と『ファイト・クラブ』でしょう!」みたいな認識で止まってしまう前にね。

 

とは言え、90年代が映画にとって幸福な時代だったかはいささか疑問ではあります。これは生意気を言っておきたい。以下のリストに頻出する『パルプ・フィクション』や『グッドフェローズ』のためにこのディケイドがあったのだとすれば、さすがに立ち止まって考え込まざるを得ません。それはあんまりではないでしょうか。一方で、以下のリストに出てくる作品の中で個人的なフェイバリットを挙げるなら、ベテランの気合と殺気が充満する『許されざる者』、新興勢力としての『ブギーナイツ』と『天才マックスの世界』でしょうか。あるいは、タランティーノであれば『ジャッキー・ブラウン』を挙げたいし、リンクレイターであれば『恋人までの距離』を挙げたい。

 

なんて話をしだすとキリがないので、そろそろ本題に入りましょう。以下、アメリカのメディアが大半ですが、見つかる限りでまとめておきます。ではどうぞ。

 

 ***

 

●The AV Club

f:id:cinemaguide:20150928235527p:plain

Pop culture obsessives writing for the pop culture obsessed. 

 

 

10.『マルコヴィッチの穴』(Being John Malkovich, 1999)スパイク・ジョーンズ

f:id:cinemaguide:20151028215602j:plain

 

9.『天才マックスの世界』(Rushmore, 1998)ウェス・アンダーソン

f:id:cinemaguide:20151028215611j:plain

 

8.『許されざる者』(Unforgiven, 1992)クリント・イーストウッド

f:id:cinemaguide:20151028215619j:plain

 

7.『レザボア・ドッグス』(Reservoir Dogs, 1992)クエンティン・タランティーノ

f:id:cinemaguide:20151028215626j:plain

 

6.『アウト・オブ・サイト』(Out Of Sight, 1998)スティーブン・ソダーバーグ

f:id:cinemaguide:20151028215634j:plain

 

5.『恋する惑星』(Chungking Express, 1994)ウォン・カーウァイ

f:id:cinemaguide:20151028215641j:plain

 

4.『バッド・チューニング』(Dazed And Confused, 1993)リチャード・リンクレイター

f:id:cinemaguide:20151028215648j:plain

 

3.『トイ・ストーリー2』(Toy Story 2, 1999)ジョン・ラセター

f:id:cinemaguide:20151028215654j:plain

 

2.『パルプ・フィクション』(Pulp Fiction, 1994)クエンティン・タランティーノ

f:id:cinemaguide:20151028215700j:plain

 

1.『グッドフェローズ』(Goodfellas, 1990)マーティン・スコセッシ

f:id:cinemaguide:20151028215708j:plain

 

***

 

●Cahiers du Cinéma(カイエ・デュ・シネマ

f:id:cinemaguide:20151029191109p:plain

Revue mensuelle de cinéma.

 

8.『河』(The River, 1997)ツァイ・ミンリャン

f:id:cinemaguide:20151029192149j:plain

 

8.『シザーハンズ』(Edward Scissorhands, 1990)ティム・バートン

f:id:cinemaguide:20151029193404j:plain

 

8.『クラッシュ』(Crash, 1996)デヴィッド・クローネンバーグ

f:id:cinemaguide:20151028230112j:plain

 

4.『許されざる者』(Unforgiven, 1992)クリント・イーストウッド

f:id:cinemaguide:20151028215619j:plain

 

4.『クローズ・アップ』(Close-Up, 1990)アッバス・キアロスタミ

f:id:cinemaguide:20151029191524j:plain

 

4.『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』(Twin Peaks:Fire Walk with Me, 1992)デヴィッド・リンチ

f:id:cinemaguide:20151029192158j:plain

 

4.『アイズ ワイド シャット』(Eyes Wide Shut, 1999)スタンリー・キューブリック

f:id:cinemaguide:20151028230335j:plain

 

1.『マディソン郡の橋』(The Bridges of Madison County, 1995)クリント・イーストウッド

f:id:cinemaguide:20151029192211j:plain

 

1.『憂鬱な楽園』(Goodbye South, Goodbye, 1996)ホウ・シャオシェン

f:id:cinemaguide:20151029192222j:plain

 

1.『カリートの道』(Carlito's Way, 1993)ブライアン・デ・パルマ

f:id:cinemaguide:20151029191325j:plain

 

***

 

●Complex

f:id:cinemaguide:20151028221011j:plain

Making Culture Pop.

 

 

10.『ファーゴ』(Fargo, 1996)コーエン兄弟

f:id:cinemaguide:20151028221112j:plain

 

9.『ショーシャンクの空に』(The Shawshank Redemption, 1994)フランク・ダラボン

f:id:cinemaguide:20151028221123j:plain

 

8.『ヒート』(Heat, 1995)マイケル・マン

f:id:cinemaguide:20151028221202j:plain

 

7.『セブン』(Se7en, 1995)デヴィッド・フィンチャー

f:id:cinemaguide:20151028221343j:plain

 

6.『ジュラシック・パーク』(Jurassic Park, 1993)スティーヴン・スピルバーグ

f:id:cinemaguide:20151028221328j:plain

 

5.『羊たちの沈黙』(The Silence of the Lambs, 1991)ジョナサン・デミ

f:id:cinemaguide:20151029193420j:plain

 

4.『トイ・ストーリー』(Toy Story, 1995)ジョン・ラセター

f:id:cinemaguide:20151029193433j:plain

 

3.『ブギーナイツ』(Boogie Nights, 1997)ポール・トーマス・アンダーソン

f:id:cinemaguide:20151028221426j:plain

 

2.『グッドフェローズ』(Goodfellas, 1990)マーティン・スコセッシ

f:id:cinemaguide:20151028215708j:plain

 

1.『パルプ・フィクション』(Pulp Fiction, 1994)クエンティン・タランティーノ

f:id:cinemaguide:20151028215700j:plain

 

***

 

●Paste Magazine

f:id:cinemaguide:20151028223033j:plain

SIGNS of LIFE in MUSIC, FILM & CULTURE.

 

 

10.『アポッスル』(The Apostle, 1997)ロバート・デュヴァル

f:id:cinemaguide:20151028223159j:plain

 

9.『天才マックスの世界』(Rushmore, 1998)ウェス・アンダーソン

f:id:cinemaguide:20151028215611j:plain

 

8.『フープ・ドリームス』(Hoop Dreams, 1994)スティーヴ・ジェームズ

f:id:cinemaguide:20151028223230j:plain

 

7.『グッドフェローズ』(Goodfellas, 1990)マーティン・スコセッシ

f:id:cinemaguide:20151028215708j:plain

 

6.『ファーゴ』(Fargo, 1996)コーエン兄弟

f:id:cinemaguide:20151028221112j:plain

 

5.『ショーシャンクの空に』(The Shawshank Redemption, 1994)フランク・ダラボン

f:id:cinemaguide:20151028221123j:plain

 

4.『トリコロール/青の愛』『トリコロール/白の愛』『トリコロール/赤の愛』(Three Colors Trilogy, 1993-94)クシシュトフ・キェシロフスキ

f:id:cinemaguide:20151028223259j:plain

 

3.『マグノリア』(Magnolia, 1999)ポール・トーマス・アンダーソン

f:id:cinemaguide:20151028223310j:plain

 

2.『シンドラーのリスト』(Schindler’s List, 1993)スティーヴン・スピルバーグ

f:id:cinemaguide:20151028223325j:plain

 

1.『パルプ・フィクション』(Pulp Fiction, 1994)クエンティン・タランティーノ

f:id:cinemaguide:20151028215700j:plain

 

***

 

●Roger Ebert.com

f:id:cinemaguide:20151028224140j:plain

Film critic since time immemorial.

 

 

10.『JFK』(JFK, 1991)オリバー・ストーン

f:id:cinemaguide:20151029193506j:plain

  

9.『マルコムX』(Malcolm X, 1992)スパイク・リー

f:id:cinemaguide:20151029193520j:plain

 

8.『リービング・ラスベガス』(Leaving Las Vegas, 1995)マイク・フィギス

f:id:cinemaguide:20151029193546j:plain

 

7.『奇跡の海』(Breaking the Waves, 1996)ラース・フォン・トリアー

f:id:cinemaguide:20151029193531j:plain

 

6.『シンドラーのリスト』(Schindler’s List, 1993)スティーヴン・スピルバーグ

f:id:cinemaguide:20151028223325j:plain

 

5.『トリコロール/青の愛』『トリコロール/白の愛』『トリコロール/赤の愛』(Three Colors Trilogy, 1993-94)クシシュトフ・キェシロフスキ

f:id:cinemaguide:20151028223259j:plain

 

4.『ファーゴ』(Fargo, 1996)コーエン兄弟

f:id:cinemaguide:20151028221112j:plain

 

3.『グッドフェローズ』(Goodfellas, 1990)マーティン・スコセッシ

f:id:cinemaguide:20151028215708j:plain

 

2.『パルプ・フィクション』(Pulp Fiction, 1994)クエンティン・タランティーノ

f:id:cinemaguide:20151028215700j:plain

 

1.『フープ・ドリームス』(Hoop Dreams, 1994)スティーヴ・ジェームズ

f:id:cinemaguide:20151028223230j:plain

 

***

 

●Slant Magazine

f:id:cinemaguide:20151028230010j:plain

Tell all the truth but tell it slant.

 

 

10.『クラッシュ』(Crash, 1996)デヴィッド・クローネンバーグ

f:id:cinemaguide:20151028230112j:plain

 

9.『桜桃の味』(Taste of Cherry, 1997)アッバス・キアロスタミ

f:id:cinemaguide:20151028230127j:plain

 

8.『アンダーグラウンド』(Underground, 1995)エミール・クストリッツァ

f:id:cinemaguide:20151028230137j:plain

 

7.『SAFE』(Safe, 1995)トッド・ヘインズ

f:id:cinemaguide:20151028230148j:plain

 

6.『サタン・タンゴ』(Sátántangó, 1994)タル・ベーラ

f:id:cinemaguide:20151028230201j:plain

 

5.『グッドフェローズ』(Goodfellas, 1990)マーティン・スコセッシ

f:id:cinemaguide:20151028230222j:plain

 

4.『クー嶺街少年殺人事件』(A Brighter Summer Day, 1991)エドワード・ヤン

f:id:cinemaguide:20151028230240j:plain

 

3.『クローズ・アップ』(Close-Up, 1990)アッバス・キアロスタミ 

f:id:cinemaguide:20151029191524j:plain

 

2.『アイズ ワイド シャット』(Eyes Wide Shut, 1999)スタンリー・キューブリック

f:id:cinemaguide:20151028230335j:plain

 

1.『シン・レッド・ライン』(The Thin Red Line, 1998)テレンス・マリック

f:id:cinemaguide:20151028230345j:plain

 

***

 

いかがでしたか? 最後におまけとして、順不同のリストや読者投票のものも貼っておきます。何かの参考になれば幸いです。