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饒舌映画ブログ

誰もが、映画をめぐってひたすら饒舌であったときの快楽を知っている。同時に、その果てに待ち受けている徒労の実感をも体験している。映画によって言葉を根こそぎ奪われた瞬間の無上の甘美さをたぶん、あなたは知っているだろう。そして、その沈黙にいつまでも耐え続けることの息苦しさをも知っているに違いない。欠語と饒舌のいずれを選ぼうとも、救われたためしなどかつてありはしなかったのだ。――『リュミエール』誌 《創刊の辞》より

ゼロ年代の映画 ベスト・リスト

2000s アルフォンソ・キュアロン テレンス・マリック クエンティン・タランティーノ 宮崎駿 クリストファー・ノーラン コーエン兄弟 ポール・トーマス・アンダーソン スパイク・リー ミシェル・ゴンドリー アッバス・キアロスタミ スティーヴン・スピルバーグ アブデラティフ・ケシシュ デヴィッド・クローネンバーグ ポン・ジュノ アピチャッポン・ウィーラセタクン ガス・ヴァン・サント デヴィッド・リンチ マーティン・スコセッシ フェルナンド・メイレレス ダニー・ボイル ジョン・ファヴロー マイケル・ムーア ラース・フォン・トリアー クリスチャン・ムンギウ ナンニ・モレッティ ミヒャエル・ハネケ ラリー・チャールズ ウェス・アンダーソン ダルデンヌ兄弟 ソフィア・コッポラ クレール・ドニ キャメロン・クロウ ジャン=ピエール・ジュネ クリント・イーストウッド アン・リー ブライアン・デ・パルマ ペドロ・アルモドバル タル・ベーラ ジャファール・パナヒ ウォン・カーウァイ エドワード・ヤン ジャ・ジャンクー ダーレン・アロノフスキー 園子温 ラミン・バーラニ ミランダ・ジュライ ジェイソン・ライトマン パッティー・ジェンキンス キャスリン・ビグロー チャーリー・カウフマン LISTS & GUIDES

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ゼロ年代。あらゆるジャンルで状況の細分化、興味の拡散が取り返しのつかないレベルで進行した(少なくとも、そのことに確認的に言及できるようになった)ディケイドである。今やわれわれは、SNSのタイムライン(=鏡)に向けて話しかけ、ただ虚しくすれ違うばかりだ。実際のところ、映画においてもそれは同じようで、以下のベスト・リスト群を眺めてもらえば分かると思うが、「これは本当に同じディケイドについてのベスト・リストなのだろうか?」と思わず疑ってしまうほど、それは中心らしい中心を欠いている。

 

ポール・トーマス・アンダーソンの『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』以外にマスターピースは生まれなかったとでも言わんばかりの誇らしげなリストがある一方、ポール・トーマス・アンダーソンなど眼中にない、ゼロ年代デヴィッド・リンチが『マルホランド・ドライブ』を生み、そこで終わった、とでも言いたげなリストもある。何かが欠けている気がするが、それが何なのかが分からない。そんな不安がどこからともなく募るが、国際映画祭の最高賞作品を追加で並べてみたところで、その不安が拭いきれるものではないだろう。

 

せめてもの抵抗として、リストの最後尾に、「海外メディアのトップ10には選ばれていないが、必見の作品として個人的に推しておきたい5本」をピックアップした。合わせて楽しんでいただければ幸いである。

 

***

 

●The AV Club

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Pop culture obsessives writing for the pop culture obsessed.

 

 

10.『トゥモロー・ワールド』(Children Of Men, 2006)アルフォンソ・キュアロン

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9.『ニュー・ワールド』(The New World, 2005)テレンス・マリック

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8.『Capturing The Friedmans(原題)』(Capturing The Friedmans, 2003)アンドリュー・ジャレッキー

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7.『キル・ビル』(Kill Bill Vol. 1, 2003)クエンティン・タランティーノ

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6.『千と千尋の神隠し』(Spirited Away, 2001)宮崎駿

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5.『メメント』(Memento, 2000)クリストファー・ノーラン

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4.『ノーカントリー』(No Country For Old Men, 2007)コーエン兄弟

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3.『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(There Will Be Blood, 2007)ポール・トーマス・アンダーソン

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2.『25時』(25th Hour, 2002)スパイク・リー

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1.『エターナル・サンシャイン』(Eternal Sunshine Of The Spotless Mind, 2004)ミシェル・ゴンドリー

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***

 

●Cahiers du Cinéma(カイエ・デュ・シネマ

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Revue mensuelle de cinéma.

 

10.『10話』(Ten, 2002)アッバス・キアロスタミ

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9.『ニュー・ワールド』(The New World, 2005)テレンス・マリック

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8.『宇宙戦争』(War of the Worlds, 2005)スティーヴン・スピルバーグ

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7.『鉄西区』(Tie Xi Qu: West of the Tracks, 2002)ワン・ビン

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6.『クスクス粒の秘密』(The Secret of the Grain, 2007)アブデラティフ・ケシシュ

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5.『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(A History of Violence, 2005)デヴィッド・クローネンバーグ

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4.『グエムル-漢江の怪物-』(The Host, 2006)ポン・ジュノ

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3.『トロピカル・マラディ』(Tropical Malady, 2004)アピチャッポン・ウィーラセタクン

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2.『エレファント』(Elephant, 2003)ガス・ヴァン・サント

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1.『マルホランド・ドライブ』(Mulholland Drive, 2001)デヴィッド・リンチ

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***

 

●Complex

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Making Culture Pop. 

 

 

10.『ノーカントリー』(No Country For Old Men, 2007)コーエン兄弟

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9.『ディパーテッド』(The Departed, 2006)マーティン・スコセッシ

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8.『ボーン・アルティメイタム』(The Bourne Ultimatum, 2007)ポール・グリーングラス

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7.『メメント』(Memento, 2000)クリストファー・ノーラン

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6.『ダークナイト』(The Dark Knight, 2008)クリストファー・ノーラン

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5.『シティ・オブ・ゴッド』(City of God, 2002)フェルナンド・メイレレス

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4.『40歳の童貞男』(The 40 Year-Old Virgin, 2005)ジャド・アパトー

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3.『28日後...』(28 Days Later, 2002)ダニー・ボイル

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2.『アイアンマン』(Iron Man, 2008)ジョン・ファヴロー

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1.『俺たちニュースキャスター』(Anchorman: The Legend of Ron Burgundy, 2004)アダム・マッケイ

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***

 

● The Guardian

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10.『華氏911』(Fahrenheit 9/11, 2004)マイケル・ムーア

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9.『タイム・アウト』(Time Out, 2001)ローラン・カンテ

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8.『ドッグヴィル』(Dogville, 2003)ラース・フォン・トリアー

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7.『4ヶ月、3週と2日』(4 Months, 3 Weeks & 2 Days, 2007)クリスチャン・ムンギウ

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6.『息子の部屋』(The Son's Room, 2001)ナンニ・モレッティ

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5.『白いリボン』(The White Ribbon, 2009)ミヒャエル・ハネケ

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4.『チーム★アメリカ/ワールドポリス』(Team America: World Police, 2004)トレイ・パーカー

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3.『マルホランド・ドライブ』(Mulholland Drive, 2001)デヴィッド・リンチ

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2.『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』(Borat, 2006)ラリー・チャールズ

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1.『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(There Will Be Blood, 2007)ポール・トーマス・アンダーソン

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●Paste Magazine

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SIGNS of LIFE in MUSIC, FILM & CULTURE.

 

 

10.『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(The Royal Tenenbaums, 2001)ウェス・アンダーソン

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9.『ノーカントリー』(No Country For Old Men, 2007)コーエン兄弟

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8.『息子のまなざし』(The Son, 2002)ダルデンヌ兄弟

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7.『ロスト・イン・トランスレーション』(Lost In Translation, 2003)ソフィア・コッポラ

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6.『美しき仕事』(Beau Travail, 1999)クレール・ドニ

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5.『エターナル・サンシャイン』(Eternal Sunshine Of The Spotless Mind, 2004)ミシェル・ゴンドリー

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4.『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(The Lord of the Rings trilogy, 2001-03)ピーター・ジャクソン

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3.『あの頃ペニー・レインと』(Almost Famous, 2000)キャメロン・クロウ

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2.『アメリ』(Amélie, 2001)ジャン=ピエール・ジュネ

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1.『シティ・オブ・ゴッド』(City of God, 2002)フェルナンド・メイレレス 

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●Roger Ebert.com

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Film critic since time immemorial.

 

 

10.『My Winnipeg(原題)』(My Winnipeg, 2007)ガイ・マディン

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9.『あの頃ペニー・レインと』(Almost Famous, 2000)キャメロン・クロウ

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8.『25時』(25th Hour, 2002)スパイク・リー

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7.『息子のまなざし』(The Son, 2002)ダルデンヌ兄弟

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6.『チョップショップ ~ クイーンズの少年』(Chop Shop, 2007)ラミン・バーラニ

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5.『君とボクの虹色の世界』(Me and You and Everyone We Know, 2005)ミランダ・ジュライ

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4.『JUNO/ジュノ』(Juno, 2007)ジェイソン・ライトマン

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3.『モンスター』(Monster, 2003)パッティー・ジェンキンス

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2.『ハート・ロッカー』(The Hurt Locker, 2008)キャスリン・ビグロー

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1.『脳内ニューヨーク』(Synecdoche, New York, 2008)チャーリー・カウフマン

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●Rolling Stone 

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10 Best Movies of the Decade | Rolling Stone

 

10.『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(The Lord of the Rings trilogy, 2001-03)ピーター・ジャクソン

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9.『ミスティック・リバー』(Mystic River, 2003)クリント・イーストウッド

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8.『ディパーテッド』(The Departed, 2006)マーティン・スコセッシ

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7.『ブロークバック・マウンテン』(Brokeback Mountain, 2005)アン・リー

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6.『Mr.インクレディブル』(The Incredibles, 2004)ブラッド・バード

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5.『ノーカントリー』(No Country For Old Men, 2007)コーエン兄弟

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4.『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(A History of Violence, 2005)デヴィッド・クローネンバーグ

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3.『マルホランド・ドライブ』(Mulholland Drive, 2001)デヴィッド・リンチ

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2.『トゥモロー・ワールド』(Children Of Men, 2006)アルフォンソ・キュアロン

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1.『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(There Will Be Blood, 2007)ポール・トーマス・アンダーソン

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***

 

●Slant Magazine

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Tell all the truth but tell it slant.

 

 

10.『息子のまなざし』(The Son, 2002)ダルデンヌ兄弟

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9.『ファム・ファタール』(Femme Fatale, 2002)ブライアン・デ・パルマ

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8.『バッド・エデュケーション』(Bad Education, 2004)ペドロ・アルモドバル

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7.『ヴェルクマイスター・ハーモニー』(Werckmeister Harmonies, 2000)タル・ベーラ

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6.『クリムゾン・ゴールド』(Crimson Gold, 2003)ジャファール・パナヒ

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5.『花様年華』(In the Mood for Love, 2000)ウォン・カーウァイ

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4.『ニュー・ワールド』(The New World, 2005)テレンス・マリック

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3.『ヤンヤン 夏の想い出』(Yi Yi, 2000)エドワード・ヤン

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2.『インランド・エンパイア』(Inland Empire, 2006)デヴィッド・リンチ

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1.『マルホランド・ドライブ』(Mulholland Drive, 2001)デヴィッド・リンチ

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●Time Out New York

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The best Events, Food & Drink, Arts & Culture, Film, Music and more in New York City.

 

 

10.『Vendredi soir(原題)』(Friday Night, 2002)クレール・ドニ

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9.『クリスマス・ストーリー』(A Christmas Tale, 2008)アルノー・デプレシャン

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8.『ゾディアック』(Zodiac, 2007)デヴィッド・フィンチャー

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7.『ドッグヴィル』(Dogville, 2003)ラース・フォン・トリアー

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6.『ヤンヤン 夏の想い出』(Yi Yi, 2000)エドワード・ヤン

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5.『花様年華』(In the Mood for Love, 2000)ウォン・カーウァイ

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4.『ニュー・ワールド』(The New World, 2005)テレンス・マリック

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3.『エターナル・サンシャイン』(Eternal Sunshine Of The Spotless Mind, 2004)ミシェル・ゴンドリー

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2.『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(There Will Be Blood, 2007)ポール・トーマス・アンダーソン

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1.『マルホランド・ドライブ』(Mulholland Drive, 2001)デヴィッド・リンチ

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●海外メディアのトップ10には選ばれていないが、必見の作品として個人的に推しておきたい5本

 

天国の口、終りの楽園。』(Y Tu Mamá También, 2001)アルフォンソ・キュアロン

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宇宙からの壮絶な生還劇を、シンプルな動線と超ハイファイな映像で強引にモノにして見せた『ゼロ・グラビティ』の作家、アルフォンソ・キュアロンは、上記のリストにも頻出しているとおり、ゼロ年代においても『トゥモロー・ワールド』という「力作」で批評家たちからの人気を集めている。描かれるのは「生殖機能を失った人類が生きる暗黒の未来」で、ポン・ジュノ監督の『スノーピアサー』(2013)なんかがそうであるように、文明論的な主題で「映画を見て未来の社会や人類を考えたい」という観る者の「知的な」欲望をくすぐってみせた。しかしながら、まあ、個人的にはそのような映画を観て天下国家のことを考えたいとは思わない。むしろ、ジム・ジャームッシュの詩的なロードムービーストレンジャー・ザン・パラダイス』の1/10ほどの文学性もない、『天国の口、終りの楽園。』で描かれる男2・女1の青春珍道中を観て、涙など流していたいのである。

 

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『青の稲妻』(Unknown Pleasures, 2002)ジャ・ジャンクー

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フェデリコ・フェリーニの『青春群像』や、ジム・ジャームッシュの『ストレンジャー・ザン・パラダイス』に対する現代中国からの回答、といったところだろうか。しかも、その両者を「まあ、単なるセンチメンタリズムだよね」という暴言とともにはるか後方に退けてしまうような渇き、渇き、渇き・・・。これは、映画の被写体となるために残された世界の果てなのではないかと見紛うほど、舞台となる大同という地方都市は、その繁栄と荒廃すべてにおいて、あまりにも映画的な表情でそこに収まっている。それは、現代中国の何かを告発するよりも前に、人を映画に誘惑してやまない甘美な表情なのである。そして、この映画の中に「ありそうな現代性」をあえて見出すのならば、作中の若者たちが見せる社会への徹底した無関心がそれにあたるだろう。テレビに映る「世界」の出来事の前を、彼らはただ無表情に通り過ぎて行くに過ぎない。おしゃべりで自意識過剰な日本映画では到底真似できないほどの量に削ぎ落とされた科白のなかから唐突に、一度だけ繰り出される「俺はただ生きてるだけだ」というつぶやきが、この渇き切った映画に垂らされるたった一滴の感傷として、苦い余韻を残す。

 

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デス・プルーフ in グラインドハウス』(Death Proof, 2007)クエンティン・タランティーノ

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ゼロ年代は、やはりポスト9.11と考えるべきなのか、魅力的な悪役を媒介に、「他者は他者である」ということを確認的に描いた作品が人気だった気がする。その意味では、俳優の力でまぐれで撮れたに過ぎないクリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』も、謎の空気銃がとにかく不気味だったコーエン兄弟の『ノーカントリー』も同列である。もっと言えば、同じくコーエン兄弟の『ファーゴ』から園子温監督の『冷たい熱帯魚』に至るまで、「他者は他者である」ということを確認しているだけなのに、それが露悪的な暴力描写で描かれるばかりに「すごい映画」だと錯覚しがちな作品は少なくない。一方、クエンティン・タランティーノの『デス・プルーフ』は、特殊仕様の殺人自動車で「ギャル狩り」を楽しむ他者としての変態野郎を描きながら、あくまでもフィジカルな活劇として観る者を殺しにかかる。後半で決行されるギャルたちの反撃は、ゼロ年代映画の最高到達点ではないだろうか。

 

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『レスラー』(The Wrestler, 2008)ダーレン・アロノフスキー

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ヴェネチアで金獅子賞を受賞している本作を、今さらながらに名作だの傑作だのと言うつもりは毛頭ない。なぜなら、『レスラー』は、「男と女」の関係であるとか、「父と娘」の関係だとかいった、通常の映画であれば主題たり得る人間と人間の関係性を、あっさりと放棄してしまうからだ。つまり、この映画は物語論的に見れば、完全に破綻している。強いて言うならば、「ひとりのピークを過ぎた男の実存の問題」が主題として朽ちた大木のように横たわっているのだが、しかし、それはあくまでも腐った大木に過ぎないのだ。であれば、この映画がこれほどまでに人間を狂わせるのはなぜなのか? それは、おそらく、この人生最良のときをすでに通過してしまったレスラーが、人生を何度生き直してみようとも同じ結末を選ぶであろうということを、つまり、この映画が何度撮り直されようとも僕たちはこの結末しか見られないのだろうということを、確信させてしまうところに関係がある。そう、映画の終幕間際、ガンズ・アンド・ローゼズの「あの」名曲が完璧なタイミングで鳴り響くなかでこの男が浮かべる微笑は、「何かに魂を売り渡した人間だけが浮かべることのできる微笑み」なのだ。その意味において、男は魂を売り渡したその時点で、生きながらにして一度死んでいるのである。彼をリングの床に引き寄せるのは、だから、物理学上の「重力」などでは断じてなく、もっと悪魔じみた何かに違いない。

 

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愛のむきだし』(Love Exposure, 2008)園子温

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メロドラマが単にメロドラマであるとを許されず、悲劇が単に悲劇であることが許される筈もない現代において、園子温が過剰に喜劇的なもの(女子高生のパンチラ、及びその超人的盗撮と勃起)からこの《ボーイ・ミーツ・ガール》の物語を始めなければならなかったのは、むしろ彼の生真面目とさえ言える映画史観に根差すものであろう。スクリーンの長方形の枠には到底収まる筈もないエネルギーで動き回る満島ひかりが、園にとってのジーナ・ローランズ(古き良き映画の象徴)だったのだとすれば、西島隆弘の漂わせる軽薄さは、「映画」や広義の「物語」を脅かす現代病の化身のようである(彼に東映的な意匠(=衣装)が与えられるのも、どこかメロドラマ批判的である)。つまり、この映画のある種の気持ち悪さは、青春映画としての生真面目なまでの自己嫌悪からくるものなのだ。だとすればここでの安藤サクラは、無根拠な狂気(つまり、極めて「園子温的なもの」)として二人のあいだに送り込まれているのだが、しかし園は、結局のところストレートな映画愛に狂気的なまでに服従している。物語はとてつもない速度で急旋回しながら、いっさいの自己嫌悪と映画への批判精神を捨て去り、メロドラマの極致に突入いていくのだ。

 

≪THE END≫

 

 

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