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饒舌映画ブログ

誰もが、映画をめぐってひたすら饒舌であったときの快楽を知っている。同時に、その果てに待ち受けている徒労の実感をも体験している。映画によって言葉を根こそぎ奪われた瞬間の無上の甘美さをたぶん、あなたは知っているだろう。そして、その沈黙にいつまでも耐え続けることの息苦しさをも知っているに違いない。欠語と饒舌のいずれを選ぼうとも、救われたためしなどかつてありはしなかったのだ。――『リュミエール』誌 《創刊の辞》より

ゼロ年代の映画 ベスト・リスト

2000s アルフォンソ・キュアロン テレンス・マリック クエンティン・タランティーノ 宮崎駿 クリストファー・ノーラン コーエン兄弟 ポール・トーマス・アンダーソン スパイク・リー ミシェル・ゴンドリー アッバス・キアロスタミ スティーヴン・スピルバーグ アブデラティフ・ケシシュ デヴィッド・クローネンバーグ ポン・ジュノ アピチャッポン・ウィーラセタクン ガス・ヴァン・サント デヴィッド・リンチ マーティン・スコセッシ フェルナンド・メイレレス ダニー・ボイル ジョン・ファヴロー マイケル・ムーア ラース・フォン・トリアー クリスチャン・ムンギウ ナンニ・モレッティ ミヒャエル・ハネケ ラリー・チャールズ ウェス・アンダーソン ダルデンヌ兄弟 ソフィア・コッポラ クレール・ドニ キャメロン・クロウ ジャン=ピエール・ジュネ クリント・イーストウッド アン・リー ブライアン・デ・パルマ ペドロ・アルモドバル タル・ベーラ ジャファール・パナヒ ウォン・カーウァイ エドワード・ヤン ジャ・ジャンクー ダーレン・アロノフスキー 園子温 ラミン・バーラニ ミランダ・ジュライ ジェイソン・ライトマン パッティー・ジェンキンス キャスリン・ビグロー チャーリー・カウフマン LISTS & GUIDES

ゼロ年代。あらゆるジャンルで状況の細分化、興味の拡散が取り返しのつかないレベルで進行した(少なくとも、そのことに確認的に言及できるようになった)ディケイドである。今やわれわれは、SNSのタイムライン(=鏡)に向けて話しかけ、ただ虚しくすれ…

クリント・イーストウッド監督『グラン・トリノ』(Review)

『グラン・トリノ』(Gran Torino, 2008)クリント・イーストウッド 『グラン・トリノ』は西部劇である。1992年の傑作『許されざる者』が「最後の西部劇」と評されたことを踏まえるなら、今度こそ最後の、いわば「最後の『最後の西部劇』」である。その最新…

ピーター・ソレット監督『キミに逢えたら!』

『キミに逢えたら!』(Nick and Norah's Infinite Playlist, 2008)ピーター・ソレット 気になる女の子に自作のラブソングを捧げるのが「激痛!」なら、菊地成孔が言うところの「大激痛!」に相当するのは、自作のミックスCDを贈ることだろう。なんせそれは…

橋口亮輔監督『ぐるりのこと。』(Review)

『ぐるりのこと。』(All Around Us, 2008) 橋口亮輔 「子は鎹(かすがい)」とは言うけれど、では、生後間もなく死んでしまった子供はどうなのだろう。まして、その子供を授かった夫婦が「できちゃった婚」で結ばれた二人なのだとしたら、「子」はそれでも…

橋口亮輔監督『ハッシュ!』

『ハッシュ!』(Hush!, 2001) 橋口亮輔 「普通の」とか、「中流の」とか言われる失敗しない生き方がまだモデル的な人生として残っているとしたら、橋口監督が描く「教科書に載っていない人生」を模索する人びとは、それを見下してもいなければ嫉んでもいな…