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饒舌映画ブログ

誰もが、映画をめぐってひたすら饒舌であったときの快楽を知っている。同時に、その果てに待ち受けている徒労の実感をも体験している。映画によって言葉を根こそぎ奪われた瞬間の無上の甘美さをたぶん、あなたは知っているだろう。そして、その沈黙にいつまでも耐え続けることの息苦しさをも知っているに違いない。欠語と饒舌のいずれを選ぼうとも、救われたためしなどかつてありはしなかったのだ。――『リュミエール』誌 《創刊の辞》より

ニコラス・レイ監督『大砂塵』

『大砂塵』(Johnny Guitar, 1954) ニコラス・レイ ニコラス・レイの『大砂塵』という映画が、歴史に残る傑作であることに疑いの余地はないのだが、しかし、果たしてそれが「西部劇の傑作」なのかと問われれば、さきほどまでの自信はたちまち消え去ってしま…