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饒舌映画ブログ

誰もが、映画をめぐってひたすら饒舌であったときの快楽を知っている。同時に、その果てに待ち受けている徒労の実感をも体験している。映画によって言葉を根こそぎ奪われた瞬間の無上の甘美さをたぶん、あなたは知っているだろう。そして、その沈黙にいつまでも耐え続けることの息苦しさをも知っているに違いない。欠語と饒舌のいずれを選ぼうとも、救われたためしなどかつてありはしなかったのだ。――『リュミエール』誌 《創刊の辞》より

レニー・アブラハムソン監督『ルーム』

『ルーム』(Room, 2015)レニー・アブラハムソン 冒頭、被写体との距離が近すぎるのだろう、まるでピントの合っていないショットが無造作に連ねられる。モノは確かにそこにあるのに、近すぎて逆に見えない。そう、それこそが、生まれてからの5年間、「部屋…