饒舌映画ブログ

誰もが、映画をめぐってひたすら饒舌であったときの快楽を知っている。同時に、その果てに待ち受けている徒労の実感をも体験している。映画によって言葉を根こそぎ奪われた瞬間の無上の甘美さをたぶん、あなたは知っているだろう。そして、その沈黙にいつまでも耐え続けることの息苦しさをも知っているに違いない。欠語と饒舌のいずれを選ぼうとも、救われたためしなどかつてありはしなかったのだ。――『リュミエール』誌 《創刊の辞》より

ピーター・ソレット

ピーター・ソレット監督『キミに逢えたら!』

『キミに逢えたら!』(Nick and Norah's Infinite Playlist, 2008)ピーター・ソレット 気になる女の子に自作のラブソングを捧げるのが「激痛!」なら、菊地成孔が言うところの「大激痛!」に相当するのは、自作のミックスCDを贈ることだろう。なんせそれは…