饒舌映画ブログ

誰もが、映画をめぐってひたすら饒舌であったときの快楽を知っている。同時に、その果てに待ち受けている徒労の実感をも体験している。映画によって言葉を根こそぎ奪われた瞬間の無上の甘美さをたぶん、あなたは知っているだろう。そして、その沈黙にいつまでも耐え続けることの息苦しさをも知っているに違いない。欠語と饒舌のいずれを選ぼうとも、救われたためしなどかつてありはしなかったのだ。――『リュミエール』誌 《創刊の辞》より

2009-04-25から1日間の記事一覧

クリント・イーストウッド監督『グラン・トリノ』(Review)

『グラン・トリノ』(Gran Torino, 2008)クリント・イーストウッド 『グラン・トリノ』は西部劇である。1992年の傑作『許されざる者』が「最後の西部劇」と評されたことを踏まえるなら、今度こそ最後の、いわば「最後の『最後の西部劇』」である。その最新…